元唄
打て打て備後の表、明日はお船の帆に帆に上がる
本町糸屋の娘
本町二丁目の糸屋の娘 姉が二十一、妹が二十、妹 欲しさに宿願かけて
伊勢へ七度、熊野に三度、芝の愛宕山へ月々参り
お夏・清十郎
お夏 なつ なつ 夏帷子を何に染めよと 紺屋に問へば 紺に紺に 字はしゃれ書よ
夜さ恋という字を 金紗で縫わせ 裾に清十郎と寝たところ
桃太郎
桃太郎さん お前はどこに行く わしや鬼ヶ島へ
そこに出たのが兎に雉も出たよ やれ犬も きやきやも皆出て参る
桃太郎さん お前の腰にあるのは そりゃ何よ
これは日本一 黍団子でござる 一つ下され 鬼ヶ島迄 共々 皆致す
阿波の鳴門の十郎兵衛
阿波の鳴門の十郎兵衛の娘 年は九つ その名はおつる 背なに笈摺
菅の小笠に 紅葉の葉の様な手に杖を、父母を尋ねて諸国を巡る
