【説明】
鹿島から京までの駅路を語った歌です。
全部で31の駅路を語った歌詞があります。
【歌詞】
- 鹿島立ちしてその日本橋、槍を振り出す品川へ
- 色の品川、情の鮫洲、神子が振りそうな鈴が森
- 鈴が森から、負うつづら、馬を曳いて大森 和中さん
- 君に大森、見事にかざり、諸国みやげの、わら細工
- 一二三四五六郷の渡し、流れ渡りて川崎へ
- 文の川崎やる神奈川よ、思ふ保土ヶ谷戸塚宿
- 戸塚泊まりはまだ日も高い、駒を早めて藤沢へ
- 花の藤沢みわ平塚よ、道は大磯小磯がし
- 虎を見たさに大磯かけて、行きつ戻りの七戻り
- りん気深いは虎少将よ、曽我の十郎に身をやつし
- 小磯 意気地で海沢越えて、君を思ふて酒匂
- 酒匂渡りて小田原宿よ、ここに名代のういろ店
- 暮れて小田原 提灯つけて、箱根お駕籠で登りゃんせ
- 箱根山にも名所がござる、曽我の五郎の兜石
- 伊豆へ廻れば 名所もござる、これは帰りの三島宿
- あれは三島の明神様よ、酒も沼津に願かけて
- 原と吉原白酒名代、くぜつ蒲原 由比 興津
- 江尻府中で手につく鞠子、ならば岡部の藤枝へ
- 島田金谷の旅籠屋娘、えがを日坂わらびもち
- 思い掛川ふみ取り落とし、ちらと袋井見附宿
- 遠州浜松舞阪おどり、顔を新居の白須賀へ
- こちの娘は二川あれど、顔も器量も吉田宿
- 目後湯 女郎衆は御油赤坂よ、遊ぶ藤川 野暮な客
- 三味のならいは岡崎女郎衆、ならい い知立 面白や
- 鳴海ならぬは目元でしれる、あれはみやえの舟渡し
- 舟はついたが桑名へついて、今日もいつづけ四日市
- かたい約束 その石薬師、ちかいかけたが ほととぎす
- しをの亀山 はや関のぼる、坂の下なる土山へ
- こちの娘を水口くちに、かたし石部の はこいれぞ
- 人はわるくち草津といえど、大津絵顔の花娘
- 京へ上りて大内見れば、花の都で花盛り